子どもと本・学びの会第3講で山崎氏が講演
子どもと読書について考える「子どもの本・学びの会」の第3回講座が26日、鶴岡市の鶴岡アートフォーラムで開かれました。今回の講師は、会の母体となっている「子どもの読書を支える会」の代表でもある劇作家の山崎誠助さん。豊かな人生経験からにじみ出るお話に、訪れた人たちも感動しきりでした。
鶴岡市の名誉市民でもある山崎さんは大正元年生まれの95歳。講座の前日は鶴岡市の芸術文化協会総会、その前日は酒田市の芸文協総会にご出席と、お年を感じさせないご活躍ぶり。風邪をこじらせ、のどを痛めていらしたそうですが、大好きな本やビデオ撮影、演劇のお話になると、のどの痛みを忘れて楽しそうにお話されていました。
先生のお話に何度となく登場したキーワードが「愛」と「まごころ」。子どもたちの心に、まごころからにじみ出る愛の感動を刻んでやることが、これからの未来に必要なことで、それを実現できるのが「読書」である、と語っておられました。
祖父も父も兄も教育者の家庭に生まれ、小さい頃に大病をしたために義務教育もうけられなかったという山崎先生。小学校時代を主に病床で過ごしたなかで、強く影響を受けたのが母親の存在だったそうです。
先生の母は明治生まれで、武家育ち。当時は女子に教育は必要ないと言われた時代。それでも向学心があって、記憶力もよかったというお母さまは、夫や息子が論語や古典などを素読するのを聞いて耳で覚え、小さい先生を背負って仕事をしながら、それを諳んじていたそうです。悲しい話では涙しながら、楽しい話は実に楽しそうに語る母の愛ある言葉を聞きながら、気がついたらすっかり身についていたのだそうです。
トラックバック (0) | 紹介
湯野浜温泉 龍の湯のギャラリー氷室の展示案内
「庄内ひな街道」では、先祖伝来の古典雛を披露してくれた湯野浜温泉の龍の湯のギャラリー氷室では、4月26日から新しい展示が始まります。入場は無料です。見学したい方は、フロントに申し出てくださいね。
◆4月26日(土)〜5月29日(木)
「水引作品展」
東京水引芸術学院、山形・宮城支部
正教授・佐藤照子さんはじめ、鶴岡と仙台の生徒さんの作品を展示します。
◆6月1日(日)〜7月23日(水)
「あけび花篭展」
川上節子さんの作品を展示。
◆7月26日(日)〜9月7日(日)
「母子二人展」
大場昭子・都子さん親子の油絵と水彩画を展示。
◆9月11日(木)〜10月14日(火)
「鳥海山写真展」
畔上勝男さんの作品を展示。
◆10月17日(金)〜11月24日(月)
「書道展」五十嵐奎城さんの作品を展示。
鶴岡市湯野浜二丁目4−47
龍の湯「ギャラリー氷室」
0235(75)2241
トラックバック (0) | 紹介
花だより◎朝日地域のカタクリ
朝方は肌寒かったけれども、昼近くになってからだんだん暖かくなってきた鶴岡。そういえば、鶴岡市のHPで見た朝日地域のカタクリの花、咲いているかもしれないなあ、と思い、出かけてきました。
月山あさひ博物村かたくり園では、丈は低いながらも、かわいらしい花をつけていました。ずっと奥に行くと、栗の木の根元の、雪解けが早かったと思われるところには、花が密集していました。しかも、白や紫色のキクザキイチゲも咲いていて、かわいらしい♪
ひときわ濃い色の花を見つけ、なんだかうれしくなりました。
カタクリの花は日が昇ると開き、夕方になると閉じる習性があります。出かけたのは、もう4時半を過ぎるころだったので、たぶん雪もまだ解けていない下田沢のかたくり園に着くころには、ほとんどしぼんでいるだろうなあ、と思い、「ここは絶対に咲いている」という朝日庁舎近くの花壇へ。
すまいると商工会の間にある花壇で、秋にはたくさんのダリアの花が、私たちの目を楽しませてくれています。ここは、たぶん高館山と同じ時期に、もうカタクリが咲いているというようなところなので、花壇には花が過ぎてしまったものもありました。でも、ここは絶対きれいに咲いた花が見られるので、おすすめのスポットですよ。
博物村、下田沢いずれも花の見ごろはこれから。もう少ししたら、下田沢方面にも出かけてみよう♪
朝日地域のかたくり園の開花状況は、コチラから。
トラックバック (0) | 花だより
学校に必ずいる「アノ人」と桜
庄内での桜の開花から、早いもので5日ほど過ぎました。
開花してからの天気が、いい具合に曇りがちだったりして、ゆっくりとお花見が楽しめそうでうれしいです。
「桜」というと「こうえんち」という感じですが、私の中では「学校」も高い地位を占めています。温暖化の影響で、開花日も年々早まっているのでしょうか? 昔(いつごろの昔?)は、10何日かに開花するので、入学式にはぜんぜん間に合わなかったのですが、近年、入学式に近い時期に花が咲くので、「新入生=桜」の全国基準があてはまるようになったかな。
で、学校というと、このお方でしょう。二宮金次郎さん。
ここは、とある小学校の校庭。桜と二宮さんのツーショットを狙ってみました。
二宮さんたら、本ばかり見て、桜が咲いたのも気づかないのでしょうか?
たまには空を見上げてくださいな。
トラックバック (0) | やまがたの風景
岡田芳郎さん講演会
この1月に発刊された「世界一の映画館と日本一のフランス料理店を山形県酒田につくった男はなぜ忘れ去られたのか」を記念して、著者の岡田芳郎さんを招いた講演会が3月28日、酒田市の公益文科大学、公益研修センターで開かれました。
岡田芳郎さんは1934年生まれ(なんと、講演会の日がお誕生日だったそうです!)、早稲田の政経学部卒業。電通で華々しく活躍され、10年前に定年退職された方。酒田市内の図書館でこの本を見つけた時を同じくして、毎日新聞の記者だった粕谷さんが藤沢周平にまつわる本を出版され、即カウンターに持っていったら、「この本は○○日からの貸し出しになります」と言われた本。足しげく通える距離でもないので、予約もしないでいて、今日に至る・・・的だったのですが、講演はぜひとも聴かなければ!と出かけたのでした。
さすが、聴講された酒田の皆さんのほとんどが既にお読みでしたね。でも、お話は興味深く、パラパラめくっただけだった私でも十分に楽しめました。
なぜ、体調を崩して仕事も休んでおられた著者が、会ったこともなかった佐藤久一さんにこれほどまでに魅かれて、本をまとめるまでになったのか、とても興味がありました。岡田さんの話した「時代の旬を生き、光と闇の部分を持ち合わせた」「自分流の美学があり、人が喜ぶことが自分の喜びだった」という佐藤久一像が、さまざまなお話から浮き彫りにされました。
グリーンハウスのことは「酒田大火の火元」としか知らない私ですが、岡田さんのお話に出てきた時代の先端を行くような館内のつくりやオープニングの演出など、映画ファンとしてわくわくさせられます。また、ル・ポットフー時代の食材へのこだわりや味覚や美的感覚が優れていたことなど、佐藤氏のすばらしい点を挙げればきりがありません。
「久一さんが1つの文化」と言い切る岡田さん。哀愁の街、酒田の「元気をつくるしくみを見出す」のが、酒田発展のヒントだとしめくくっておられました。
講演の中で、岡田さんは「久一さんは、相手を喜ばせることに喜びを見出す人だった」とおっしゃっていました。それで、思い出すことがありました。
私は1、2度、ル・ポットフーの支配人になったばかりの佐藤久一さんにお会いしたことがあるのですが、そのときは、鶴岡のみゆき通りに、ル・ポットフーのケーキを販売する小さな店舗が何年か営業した後、突然店じまいをした1年後のことでした。
酒田市の千石町にあったパンの店舗と工場も、駅前の東急イン1階にまとめたときで、それが「おいしい料理とパン、デザートがあるという理念を具体化するための強化策」と話してくださいました。
私は「ぜひ、鶴岡にケーキの店を復活させてほしいし、パンも売ってほしい」と、いちファンのようなお願いをしたところ、「近いうちに実現できるように、お約束します」と言ってくださったのですが…。
結局、鶴岡店復活はならず、その後、経営も危うくなっていったようでした。
今考えれば、私も「お客さん」の1人であったから、店の料理やパンやケーキを愛するファンの1人の私をがっかりさせないように、大風呂敷をしいてくれたのかもしれない、と思うのです。
講演を通して、改めて佐藤久一さんの功績を見直し、「こんなすばらしい人が庄内にいたんだ」と誇れると思います。
久一さんは往年の名画「哀愁」が好きだったというのは周知の事実ですが、私は久一さんから教えていただいたミュージカル「イースター・パレード」を、またじっくり鑑賞したいと思っています。
