雛めぐり◎松ケ岡開墾記念館〜全国の土人形のおひな様
鶴岡市羽黒町松ケ岡の国指定史跡「松ケ岡開墾場」に建つ開墾記念館では、全国から集められた2万5千点を超える郷土玩具のコレクションを展示しています。このコレクションは、先祖代々、松ケ岡開墾事業に従事した田中正臣さん、正佐さんの兄弟(いずれも故人)が収集したもので、同記念館に寄贈されたものです。
記念館では常時、このコレクションを展示していますが、この中から土人形のお雛さま約200体をピックアップし、コーナーを作っています。
大きな雛段には、岐阜県の市原土人形、博多の今宿人形、高山びな、八橋(やばせ)土人形、美濃姫の土人形、花巻人形、堤人形など数え切れないほど多くの種類が飾られています。田中兄弟が寄贈した際に、どこの人形かわかっていたものもありますが、中には不明のものもありました。おひなさまの公開ももう終盤ですが、見学した人から「同じものが家にある」と言われ、身元が判明した土人形もあるそうです。
また、こちらは地元ということもあり、鶴岡の瓦人形を伝えてきた尾形家の人形も展示しています。先代の人形と、近年復活させた現在のご主人の作品を比べてみるのも楽しいものです。
鶴岡の瓦人形は江戸時代末期の創始。尾形喜助(安永年間〜弘化3年没)、もしくは藤七(文政年間〜明治10年没)の代に始められたと言われています。尾形家は、夏は茅屋根の噴師、冬は素焼きの植木鉢や火消壷などを焼いていたといいます。その余技で始めたらしいとのこと。「瓦」とは、屋根瓦ではなく、かわらけ、つまりどきのことで、同様に人形を焼いたものを「かわらけ」人形、それが「瓦」人形になったということです。
昭和30年ごろ、先代の喜一郎氏の代で一度は途絶えた鶴岡瓦人形ですが、10数年前に弘一さんが復活させ、今も伝えています。色彩に多少の変化が見られます。お雛さま以外にも作品が残されていますが、人形の顔の色がピンクがかっているのが特徴のようです。
また、大河ドラマの篤姫人気で脚光を浴びる薩摩の紙雛「薩摩糸雛」を、特別にケースに収め、より近くで鑑賞してもらっています。「庄内ひな街道」のパンフレットに使われているのは、数年前の展示の写真で、ケースに収められているため、ずいぶん遠く離れているのですが、今年は特別、近くで拝見できますよ。
◆松ケ岡開墾記念館「全国の土人形のおひな様」
〜4月3日(木) 9時30分〜16時30分(月曜日定休)
鑑賞料 大人450円、高校・大学生350円、小中学生150円
(共通鑑賞券持参で割り引きになります)
電話 0235(62)4295
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花だより◎松ケ岡のミズバショウ
庄内地方では、時折あられが舞い散った29日、松ケ岡の松岡物産が配信しているメルマガで「松ケ岡のミズバショウが咲きました」ということを知りました。だまってはいられず、出かけてきました。
庄内に春を告げる松ケ岡のミズバショウの開花のニュース。群生地に出かけると、湿地帯にかけられた八橋の下から、明るいグリーンの葉の間から、白いミズバショウの花が咲いているのが見えました。
今年は雪が多かったので、開花はもっと遅くなるのではと思っていたのですが、さすが、春を忘れずに咲いてくれたのだと感激しきり。
正確には、白い部分は花ではなく、仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれるもの。花は、中心の芯の部分の、ツクシの頭を大きくしたようなものの先についている黄色い部分。黄色の部分が濃くならないと、まだ「開花」とは言わないのでしょうが、すでに黄色く色づいているものもありましたよ。
松ケ岡のミズバショウが咲いたら、またいろんな場所で、見ごろのニュースが流れるでしょうね。楽しみです。
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