高級花材と在来野菜の意外な共通点
生け花の小原流鶴岡支部(鈴木豊苑支部長)の新年初会と講習講演会がこのほど行われました。
毎月1度開催している研究会の成績優秀者の発表と表彰などが行われました。
また、5期10年間、支部長を務めた鈴木さんが退任し、後任の支部長に副支部長の宮田真由美さんが就くことが発表されました。
その後、小原流研究院講師の川上裕之さんが、「新春彩花」のテーマでデモンストレーションを披露しました。
小原流の伝統的な琳派調いけばなや自然の景観を盤上に盛り込んだ写景盛花などを、あざやかな手つきで生け上げていきました。
毎回拝見して思うのですが、講演される先生は、見ている人たちに花の正面が向くように、後方から生けているのですが、よく狙った位置にうまく挿せるものだと…。しかも、興味深いお話までされて…。
とにかくすばらしいものを見せていただきました。
そして、興味深いお話の数々の中で、もっとも気になったお話が、高級素材でもある、雲竜梅(ウンリュウバイ)のことについてでした。
雲竜梅は、枝がうねるように伸びていき、まるで雲に上る竜のようだということから、その名がついた梅ですが、川上先生の地元周辺では、この梅を生産する人が1人しかおらず、しかも高価なために需要も少なく、もしかしたら生産が続けられないかもしれない、ということでした。
枝ものは、人気のフラワーアレンジメントでは雰囲気にそぐわないため、伝統的な生け花でしか使えないもの。自分たちのような生け花をする人たちが使ってあげないと、花材からは消えてしまうかもしれない、という切実なものでした。
その話を聞いて思い当たったのが、今庄内でも話題となっている在来野菜の保存のことでした。
その野菜を使い、料理する人がいなくなれば、いずれは消えてしまうもの。これからも作り続けてもらうために、消費者も在来野菜のことを知り、買って食べよう!という動き。
生け花の世界でも、そのような深刻な状況があるということに、気付かされました。
そういえば、庄内でもさまざまな花木が作られていますが、以前はあったのに今は作っていないものもたくさんあります。
生産者の都合もあるかもしれませんが、消費者である私たちも、気をつけて見守っていきたいと思いました。
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